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アナザースカイ・・・(もう一つの空) [フィクション]

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全国的に猛威をふるった、ゲリラ豪雨がまるで、嘘のように
透き通る青い空と、白い雲が広がる、夏空を見上げる。

あ~梅雨がやっと明けたんだ~~~。
爽快な気持ちが、胸いっぱいに広がった。


 ※この内容は、フクションです。


『 アナザースカイ 』

ある寒い夜のこと。
初めて手をつないだ時に、この人に守られたい・・
という衝動にかられた。

湧き出る期待感を抑えられず、
傍らに寄り添いながら、その手から伝わる温もりと
私には丁度の背丈に、彼の生きた歳月を
等身大に感じる・・・

 
 「お豆さんできていないね。」
と、つなぐ手を軽く握りながら問いかけると

 「グリップをそんなに強く握っては、ダメだよ…」
と、言いながら、つないだ手を握り返してくる。

よく考えてみれば、そぉである。強く握れば
すぐ腕が上がり、操作性は悪くなる。

バイク乗りの基本中の基本である。

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これから始まろうとしている事への期待と不安を
かき消すように、全てを包み込む彼の優しさ
はどこから来るのか?

僕にまかせて・・・

言葉ではなく、つなぐ手から伝わる
無言の絆が生まれ落ちる。

広々とした大地と澄みわたる空のような、
堂々としたなりわいは、自然な姿であり
彼に備わる天性の才能なのかと、想像を巡らしてまう。

さぁ、あなたの生き様を見せて・・・

私は心の中でつぶやきながら、その先に続く
物語の扉を開けようとしていた。

私の全てを見せる代わりに。



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